ダメな金庫の使用の仕方をすると危険です

dame_kinko

ダメな金庫の使用の仕方をすると危険です。例えば、金庫には耐火目的に作られた金庫と防盗目的に作られた金庫とがあります。従って、金庫の使用目的に応じた使い分けが必要なのです。ちなみに防盗目的の金庫の場合、耐火性能も備えているという金庫が数多くあります。一方、耐火目的に作られている金庫というのは、耐火性能は備えていても防盗性能は備えていないという場合がほとんどです。以前、空き巣に金庫のカギをピッキングされたり、扉のこじ開けやカンヌキ部分への攻撃を受けたといったお家などでは、耐火金庫よりも防盗金庫を設置された方がよいのではないかと思うのです。もちろん、耐火金庫であっても仮にも金庫という名称が付いているくらいなので、施錠システムもキチンと備えられているのは当然なのですが、防盗性能に関しては防盗金庫よりもやはり劣ってしまうと言わざるを得ません。

その他にも、耐火金庫には耐用年数というのが決められています。
(参考:金庫の脆弱性を指摘させていただく

金庫というくらいなので、金庫が壊れない限りは半永久的に使用できるのでは?と勘違いしている方も多いかもしれませんね。どうして耐火金庫の場合、耐用年数というのが定められているのかと申しますと、耐火金庫の扉や外壁部分には、あらかじめ水分が含まれている気泡コンクリートという材料が用いられています。ただし、耐用年数が20年と定められている耐火金庫であれば、20年までは耐火性能は保障できるが、20年過ぎると気泡コンクリートに含まれている水分が蒸発してしまうため、本来の耐火性能を十分に発揮できなくなってしまうのです。また、防盗金庫や耐火金庫には、日本セーフファニチュア協同組合連合会という、言うなれば金庫の組合団体のようなものですが、そうした組織に加盟している金庫であれば、耐用年数が明記されたシールが貼ってあるようですね。以上、間違ったダメな金庫の使用方法や注意事項について簡単に紹介してみました。